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【 Life of props 】 * 【 props 】 とは 【 陶芸工房 弁華別 ほたる窯 】 で制作している製品ブランドです。
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2024

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オーダーは2枚だったが、不慮の事故も想定し
高台のデザインや、リムの幅を変えて6枚製作しておいた。

希望は、全体が黒く、内側の底に緑というものだが
黒泥土は、質が悪くなる再生粘土しかないので
新品の信楽白土を使用した。

昨夜から素焼きし、上がったので本焼きの準備をした。

コンプレッサーとスプレーガンを使い
斑が出ないように均等に黒系の釉薬を全体に吹き付ける。

この釉は、マンガン窯変釉に、油滴天目釉と、黒マット釉を混ぜたもので
これで何とか真っ黒になってくれないかと願いも込めたw

結局、この黒い釉薬は薄く3度に分けて吹き付け軽く乾かした。



指でなぞっても跡が付かないほど乾いたところで
内側に緑色の釉薬を吹き付ける。

残念ながら、織部釉は無いので
オリジナルの青織部釉に重曹をまぜ、更に辰砂釉とペルシャンブルー釉を、それぞれ少量混ぜ込んでみた。

最後に、確実に緑になるように
琉球ガラスのフリッとを乗せてみた。



釉薬とは、様々な原料を微細な粉にして混ぜ
高温で加熱することでガラス化するもので
ガラスを作っているとも言える。

着色は、ニッケル、コバルト、鉄、銅、亜鉛など
様々な金属を僅かに混ぜ込むことによるものなので
元々発色の良いガラスをそのまま使うことも可能だ。

ただ、ガラスを直接使った場合
焼き上がり、溶けて薄く流れたガラスの部分には「貫入」という細かなひび割れが起こる。

この「貫入」は、見た目だけのことで
実際に器を使用する際には何の問題もなく
水漏れなども起こすことはない。

さて、明日の午後にでも本焼きに入ろうと思うが
うまく狙い通りの色になってくれるだろうか?

楽しくもあり、不安でもある。

本焼きの終えた窯の蓋を開け、一つずつ作品を取り上げる。

それはまるで
長旅で撮り溜めたフィルムを自分で現像していく工程に似ているかもしれないと、ふと思った。


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● プロフィール ●
HN:
きこりん@北のほたるや
性別:
非公開
自己紹介:
北海道石狩郡当別町弁華別
【 陶芸工房 弁華別 ほたる窯 】
Designed by TKTK
PHOTO by Sweety
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