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【 Life of props 】 * 【 props 】 とは 【 陶芸工房 弁華別 ほたる窯 】 で制作している製品ブランドです。
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03/29

2024

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相変わらず、泥漿での焼成実験を繰り返している。

まず、なぜ「泥漿」なのかと言うと・・・

今は、市販品の半磁器土泥漿を使っているわけだけれど
素地が白ということで、釉薬の色味がわかりやすく
また、作陶中の汚れも見つけやい。

すなわち、作業の粗さを自己判断し、修正箇所がわかりやすい。

更には、作陶から焼成までの時間が短縮できる。

厚物の備前焼などから比べれば1/4にも満たない時間で結果を見ることができる。

私の場合、鋳込みから二日目には素焼きし、三日目には本焼きしてしまうw


さて、今回の一つ目は「鰐皮蛍手」w

鰐皮を巻いておこした型のものに穴を開け、何種類かの釉薬を試してみたが
結局、透明釉が無難という結果だった^^;

皮の部分には刷毛で弁柄の粉を軽く塗って陰影を出し
仕上げに透明釉を薄く吹き付けた。




二つ目は「泥がけ」

幾つもの型を起こし流しだした泥漿に色釉を混ぜ
歯ブラシでスパッタリングにて弾いたもの。

CMCを使っていないので乗りが悪く、部分的に厚掛けになったところはめくれてしまった^^;

仕方がないので、めくれを全て撫でて落とした。

次回は、この上にCMCを混ぜた余市の赤土をかけて焼き直してみようと思う。





三つ目は「泥掛けCMC」

上記の泥にCMCを混ぜたもので、指で弾いて泥掛けし厚みを出してみた。

かなり厚くかかった部分も多いが、カイラギ状になってもめくれ上がらないのはCMCの力だ。

下地には何度も釉掛けして本焼きした痕跡があり
このことから、何度も重ね掛けし、本焼きを繰り返しても
多少の影響は受けつつも、新たな釉薬が上に乗ることがわかった。

泥掛けの色釉は、酸化コバルト、弁柄、辰砂、余市の赤土微粉末などだが
酸化コバルトが強く、青の印象が強すぎた。

すべて仕上げに透明釉を薄掛けしてある。

次は、拾ってきた石ころたちの出番だ!

それぞれを粉末になるまで粉砕し、CMCを混ぜて吹き付けてみる。

拾ってきた石には「カリ長石」と思われるものや
焼くと赤いガラス質となる、ざらついた黄土色の粘土状のものまである。

また、泥漿そのものに色釉を混ぜたり
余市の赤土のような粒が荒くざっくりとしたものや
地元土Bのようなものも珪酸ソーダを混ぜて泥漿にしてあるので
石膏型が乾き次第、鋳込んでみようと考えている。


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先日の白い器に色々と化粧をしてみた^^




一つ目は
以前から考えていたもので
カイラギ釉にコバルトを乗せてみたんだけれど
見込みを含めて口縁に仕上げとしてかけた透明釉が多すぎて流れてしまった^^;

底に「琉球ガラス」のカレットを入れてみたけれど・・・



コレはもう一度カイラギをかけて焼き直ししてみようかと・・・





二つ目は
最近思いついてやってみたかったことで
余市の赤土を茶漉しで濾して吹き付け
その上から、マンガン窯変釉を薄くかけてみた。



こちらは、見込みの底に「琉球ガラス」のカレットを入れてみたんだけれど
厚めにかけた透明釉が溜まり過ぎたためか、底が抜けちゃった^^;


でも、白い磁器と赤い土の共演はちょっと面白いので
これからもはまりそうw





3枚目は
左が「地元土B」 右が「余市の赤土」
どちらも釉薬の乗りが悪く、釉薬そのものを表現し辛いようなので
今後は焼き締めか、志野釉、カイラギ釉ぐらいにしておこうと思う。

新設した陶芸部屋のコンクリートの床はまだまだ冷たく
ストーブを焚かないと居られないほどだし
手洗いの水も氷のように冷たいので
暖かな春が来るまでは、鋳込みばかりになりそうだ^^;

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04/07

2015

半磁器土試作第一号の素焼きがあがった。









厚さは約2ミリで、軽くはじくと、お茶碗と同じく「キーン♪」という音がする。

陶土では難しい厚さだし
カラー粘土でも使わないと、釉掛けするしか出せない白だ。

表面はサラサラとした吸水性のある感じなので
この後、釉掛けして仕上げることになる。

通常は、上絵付して透明釉か
磁器特有の乳白釉ということになるだろう。

今回は、せっかくコンプレッサーもあるので
エアブラシを使用して、更に実験をしてみようと考えている。

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この数年、自作窯にこだわりすぎて 

試験的に作陶したまま焼成にまで至っていなかったブツがたくさんある。 

なぜ焼いていないかというと 
自作窯の試行錯誤を繰り返しているうち 
使用していたコンクリートブロックが消耗し庫内温度が上がりきらずに生焼けになってしまうからだ。 

しかし、試してみたいことは数々あって 
気持ちばかりが先走りした結果でもある^^; 

自作窯は温度計を使用しておらず 
短く切った銅のパイプを入れておき 
これが溶けたことで、1000℃を超えたと判断するばかりのものだったが 
後半ではこのパイプが溶けない状態が続いていた。 

さて、この溜まった試験ブツだが 
地元土Bと、余市の赤土が主で 
その他には、信楽土に、拾ってきた石で作った釉薬をかけたものばかりだ。 

つまりは、市販品を一切使わずにどこまでできるかというものなのだが 
最終段階の、焼成ができなければ何の判断も下せない^^; 

今回入手したゼーゲルコーン式の小型電気窯は 
ゼーゲルコーンをスイッチとして電熱線のオンオフを行うため 
セットしたゼーゲルコーンの温度までは確実に上がるものだが 
強いて言えば、上限温度での長時間のねらしができないことが欠点でもある。 

ともあれ、とりあえずの焼成実験ができるようになったので 
作り溜めたまま、2年ほど乾燥状態だったブツたちを 
次から次と焼いてみることにした。 

今日はまず 
かつて、余市で縄文式土器を作成するために使われたと思われる「余市の赤土」で 
この土は、余市周辺へ行けばどこででも採取できる。 



そこそこの可塑性があるが、硅砂などのシャモットとなるものも多く含まれ 
板状以外での作陶が難しいので、ふるいにかけ砂粒などを除いて練り込むことで、なんとか使い物になる。 

焼いた表面は江別煉瓦と似たような仕上がりで 
地質図から見ても、江別の煉瓦土と同様のものと見て間違いなさそうだ。 

拾ってきた石をすり潰して粉にした釉薬を部分的に塗ってみたが 
やはり長石で間違いないようで、薄い部分はガラス質となったものの 
単味のせいか、厚めに塗ったところはカイラギのようにめくれ上がった^^; 

ねらしの時間を長くするか、藁灰などを混ぜることでどうにか使えそうだ。 



他に3っつ焼いてみたが、いずれも「地元土B」で 
信楽の赤よりも明るいオレンジから肌色に仕上がる。 





採取してから1年寝かせたこともあってか可塑性も高く 
練り込むだけで作陶できる逸品のようだ。 

こちらも、拾ってきた石の釉薬を刷毛塗りしているが 
やはり厚塗りすると乗りが悪く、カイラギ状になるものの 
釉溜まりができているところは、怪しげな色を湛えている。 

極薄で塗った部分は艶のいいガラス質となり 
指ではじくと「キーン」という金属質に近い音がする。 



モノによっては、作陶中か乾燥中に鉄分を含んだものがかかったのだろう 
部分的に黒いしみが出ている。 

つまりは、鉄類による下絵付けが可能だということで 
志野焼のような変化も楽しめるのかもしれない^^



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昨日は朝からポカポカ陽気で、とても3月の終わりとは思えないほど暖かかった。

工房の周辺にはまだまだ残雪が多く、気候とのアンバランスさが奇妙な雰囲気・・・

そして今日は一変して、どんよりと曇り、冬の木枯らしのような冷たい強風が吹き荒れている。


先日作った鋳込み用の石膏型は窓際でじっくりと乾燥させてある。

磁器土へのチャレンジも始めようと、コンプレッサーや電動ろくろの準備もできたが
その前に、「陶紙」にチャレンジしてみようと思い立った。

陶紙とは、粉っぽい画用紙といった感じのもので
そのまま折ったり切ったりし、専用の糊で張り合わせたりして形を作っていく。

この手の工作は苦手なので、繊細なアート作品を作るのはやめて
オーソドックスにマグカップから始めてみた。

あらかじめ作っておいた型紙を陶紙に当てて切り抜き
霧吹きで全体を湿らせて張り合わせてみると、ただの画用紙で作った筒のようでしかない^^;

さて、底も張り合わせて乾燥させるわけだが、薄いだけあって直ぐに乾く。

今回は400×275×0.33mm厚さのものを使ってみたが、厚さやサイズも色々とある。

厚さ 0.33mm、0.45mm、0.9mm、1.80mm、2.70mm など
サイズ 400×275mm、200×135mm

1230〜1250℃で素焼きをして、絵付けや施釉して1120〜1150℃で本焼という手順になるが
転写シートを利用した下絵や上絵付けが容易で、ポーセラーツ向きの素材かもしれない。

この陶紙や専用糊、参考テキストはこちらから購入できます。
陶芸用品アンテック販売


まさに、吹けば飛ぶような軽さなので、庫内に強い風が巻き起こる大型窯では
どこかに吹っ飛んで、壁や他の作品に張り付いてしまう^^;

七宝窯では焼成温度が足りないが、小型の電気窯だからこそ扱える素材かもしれない。







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● プロフィール ●
HN:
きこりん@北のほたるや
性別:
非公開
自己紹介:
北海道石狩郡当別町弁華別
【 陶芸工房 弁華別 ほたる窯 】
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